
時短料理に欠かせないアイテム“電子レンジ”。食材に一気に火が通って便利な反面、「加熱ムラが起きやすい」、「素材に味がつきにくい」といった弱点があります。特に加熱ムラが起きれば、追加でこまめに加熱して調整せざるを得ず、もはや時短ではなくなってしまうことも...。
そんな悩みに応えるキッチン用品「プチ圧力調理バッグ」をご紹介。ライオンの「リード」ブランドから2018年に発売された、電子レンジ調理用のアイテムです。
■ どんな商品?
「プチ圧力調理バッグ」は、蒸気の吹き出し口が設けられたプラスチック製のバッグ。食材を入れて電子レンジで加熱すると膨張し、食材から出る蒸気が内部で対流。“プチ圧力”がかかりながら加熱が進みます。この仕組みにより、ラップやシリコンスチーマーを使って加熱した場合と比べ、ムラが少ない仕上がりに。短時間で肉や魚、野菜類が“味しみしみ”になることも特徴です。
■ 何が作れる?
「プチ圧力調理バッグ」で調理できるのは、商品付属の説明書や公式サイト掲載の専用レシピ。「ブリのしょうが煮」や「鶏もも肉の照り焼き風」、「肉じゃが」、「キャベツとツナのカレー煮」、「きのこリゾット」など、さっと作れたら嬉しい料理が多彩にラインナップ。忙しいママにうれしい赤ちゃん用メニューや、コンビニ食材を活用したアイデアレシピも紹介されています。
筆者は試しに「牛丼」と「さつまいものはちみつ煮」(もとのレシピは「さつまいもと栗のはちみつ煮」)のレシピに挑戦。確かに短時間で、加熱ムラがほとんどなく仕上がって感激しました。特にさつまいもは、煮崩れせずきれいな形を保ちながらも、ホクホクの絶品食感に。火が通りにくい根菜の調理を毎日でも楽しめそうです。
材料をバッグに入れてジッパーを閉めたら、すぐに調理せずに冷凍保存することも可能。時間がある日に「プチ圧力調理バッグ」に材料をセットして冷凍しておき、忙しい平日の夕飯作りをラクするという使い方もできます。
※この状態で冷凍保存することも可能
3分待ってから取り出します
菜箸などで軽く混ぜてから皿に移します
■ 弱点は?
筆者は今回牛丼とさつまいもの煮物の二品を作り、どちらも満足いく仕上がりでした。一方で「ややあっさりした味付けになる」、「煮物の表面が乾燥しやすい」といった発見もありました。調理時間が短いのは強みですが、鍋でコトコトと煮た場合の仕上がりには及ばない面もあります。また「1度に調理できるのは約1~2人分」、「調理後のバッグは使い捨て」というのも留意点。3人分以上作りたい、たくさん作り置きしたいという場合は、鍋などの別の調理器具を使うのが合理的です。というわけで完全無欠ではないものの、ほかにあまり見ない機能を備えているのは大きな魅力。どんなライフスタイルにも柔軟に役立てられると思います。
■ まとめ
電子レンジ調理の悩みを鮮やかに解決してくれるリード「プチ圧力調理バッグ」。一箱5枚入りで、販売場所はスーパーや通販サイトなど。価格帯は300円前後となっています。公式サイトに掲載されている豊富な専用レシピを眺めながら、料理の時短とバリエーション拡大に役立ててみてはいかがでしょうか。なお以前に掲載した記事(忙しい主婦の新たな救世主!「リード プチ圧力調理バッグ」はレンジで“ちゃんとおいしい”おかずが作れる優れもの)では、「サバの味噌煮」や「肉じゃが」を調理した感想を紹介しています。あわせて参考にしてみてください。
