漫画作りに欠かせない「スクリーントーン」。網点や模様などが印刷されたフィルムシートで、キャラクターの髪の毛や影の部分などに使われます。
これの小さなサイズのものをなんと100均のキャンドゥで発見!しかもトーンをはじめとした画材の大手メーカー・デリーター社の製品。
サイズは14.9×9.6cmと小さいですが、種類は豊富。今回いったお店では8種類程度品揃えがありました。
シート左上に振られているのはトーンの番号。多種のトーンの中から、どの部分にどれを使っているのか管理するのに役立ちます。漫画家がアシスタントに指定する際「ここは○○番でお願いします」とか言ってるイメージ。
使い方はパッケージに記載。まず白黒のイラストを用意します。
(トーンがはみ出しにくいため)
台紙がついたままのスクリーントーンを貼りたい部分にのせ、カッターで大きめにカット。
切り抜いたトーンを台紙からはがし、原稿にのせ、はみ出た部分をカッターで切り取っていきます。あとは原稿にあて紙をのせ、上からこすってトーンを定着させればOKです。
ついでにやってみたかった「トーン削り」にもトライ。トーンの表面をカッターで軽く削り、髪の毛のつやや微妙な光加減などを表現するテクニックです。
実際作業してみると、細かくてめちゃくちゃ神経遣う!とく髪の毛の細い束。ひとつの人物絵でこれだけ大変なのに、何十ページも背景までみっちり描きこむ労力はいかほどでしょう。ちょっと気が遠くなりました。
一度挑戦してみると、漫画を読む時のありがたみがいっそう増しそうなスクリーントーン体験。お絵描き好きなら試してみて!