とにかく野菜の値段が上がったこの冬、毎日の献立に苦労した人も多いのでは?筆者宅でも、再収穫できる最強のコスパ野菜「豆苗」がフル稼働でした…。
水換えは大変ですが、キッチンで野菜が収穫できるとちょっと楽しいですよね。そこで今回は、意外と知らない豆苗栽培のコツと日陰でもできるブロッコリースプラウトの育て方をご紹介します。
豆苗の再生栽培のコツ
「切り取った後の豆苗は水に浸けておくとまた生える」というのは有名ですが、おいしく収穫するコツがあるのをご存じでしょうか?まずは水の量。豆まで水に浸ってしまうと腐る原因になるため、根だけが浸る水位にするのがポイントです。夏場は1日2回以上、その他の季節も1日1回は水をすべて交換します。
また、村上農園の「豆苗研究会」というサイトによると、栽培場所は“日当たりのいい室内”がベストとのこと。これは筆者も経験がありますが、窓のない台所で育てるよりも緑が濃く育ちます。
ちなみに食器で育てると水あかで汚れてしまうこともあるので、頻繁に食べる人は専用の容器を用意しておくと便利。最近見つけたダイソーのステンレス保存容器はサイズもピッタリで、汚れが付きにくいのでオススメです。
ブロッコリースプラウトはジャーで
栄養価が非常に高く、テレビで取り上げられるたび品薄になる「ブロッコリースプラウト」。実は家でも簡単に栽培できちゃいます。種はホームセンターやオンラインショップで購入可能。衛生面を考慮し、必ず“スプラウト用”の種を選びましょう。
今回は日陰でも育てやすいもやし方式で栽培。用意するものは100均などで買える透明なドリンクジャーとガーゼ、輪ゴム。ビンは栽培前に煮沸消毒しておきます。
種をよく水洗いし、2倍以上の水にひと晩(6~12時間)しっかり浸します。
ビンの口にガーゼをかぶせて輪ゴムで留め、ガーゼを付けたまま水を捨てます。
そのままビンの口を下に向け、完全にふさがないよう傾けて固定。排水性と通気性を確保することで腐敗するのを防ぎます。
その後は朝と夜に2回、種を水洗いしてこの状態に。日に当てる必要はありませんが、室内のなるべく暖かい場所に置くと◎。
3日目。ちょこっと根が出てきました。
根が出てからは成長が早く、約1週間でビンの中がスプラウトでみっちり。伸びすぎると一部の栄養が薄れるそうなので、3cmくらいで収穫しました。
食べる前も水道水でしっかり水洗い。たっぷりの水に入れてかき混ぜると茶色い種殻が水面と底にたまるので、ある程度取り除くと食感が良くなります。
もやし方式のスプラウトは、シャキシャキとした食感で薄味のカイワレ大根のような味わい。ほのかに辛みがあるので、サラダをはじめ丼の薬味やサンドイッチの具材にもピッタリです。
室温が高くなる夏場は腐敗しやすくなるため、管理に自信がない人は今の時期がキッチン栽培に最適。家事の合間に育ててみては?