第25回日本文具大賞

機能面・デザイン面において最も優れた文具に贈られるアワード「日本文具大賞」。今年も「国際文具・紙製品展(ISOT)」の会場内で表彰式が執り行われ、デザインフィルの「knoxbrain LUFT(ノックスブレイン ルフト)」およびあたぼうの「飾り原稿用紙 碧翡翠(アオヒスイ)」がグランプリを受賞しました。

第25回目となる今回は、2015年7月11日以降に発表された文具の新製品・リニューアル製品の中から、機能部門/デザイン部門併せて10製品を優秀賞として選出。各部門から1点ずつグランプリが決定されます。


機能部門でグランプリを受賞したknoxbrain LUFTは、薄くて軽量な“ミニマムシステム手帳”。美しい本革のカバー、オリジナルバックプレート、リングの3パーツだけで構成されており、180度フルフラットに開くのが特徴です。

第25回日本文具大賞
「knoxbrain LUFT」
出典:デザインフィル公式サイト

第25回日本文具大賞
フラットに開いて書きやすい

システム手帳、というワードを久々に聞いた方もいるかもしれません。同社の豊田氏によると、バブル期以降綴じ手帳が盛り上がる一方でシステム手帳業界はずっと低迷していたそう。綴じ手帳の長所を反映したという同製品は、近年の万年筆ブームなども後押しして再びシステム手帳を盛り上げているといいます。

第25回日本文具大賞
開発チームには夏のボーナスもはずんだとか。おめでたい!

デザイン部門グランプリの飾り原稿用紙は、美しい装飾でふちどられた原稿用紙。今回受賞した“碧翡翠”以外にも様々なカラーバリエーションがあり、万年筆インクとのコントラストも楽しめます。包装紙やブックカバーとして使う人もいるのだそう。代表の佐川氏は「従来の原稿用紙のイメージを壊して楽しんで書いてもらいたい」とコメント。確かに何だか良い文章が書けそうです!

第25回日本文具大賞
初夏から夏にかけてぴったりの碧色

第25回日本文具大賞
グランプリ受賞に「本人が一番驚いている」と佐川氏

審査員長を務めた川崎和男氏(デザインディレクター)によると、機能部門では「性能・効能・機能」の3要素が揃ったもの、デザイン部門ではさらに「美学的な要素」が加わったものを評価しているとのこと。年々応募数が増えているという同コンテスト、激戦を勝ち抜いた作り手の方々の嬉しそうな姿を見ていると胸が熱くなります。

なお、その他の受賞製品は以下のとおり。ぜひ店頭で手に取って見てみてください!

◆機能部門 優秀賞
・プロジェクタースタンプ/天野製作所
・筆タッチ/馬印
・Ca.Crea[カ.クリエ] プレミアムクロス/プラス
・スタンドペンケース/ LIHIT LAB.

◆デザイン部門 優秀賞
・シキルイタ/カール事務器
・Pen in Ruler(ペンインルーラー)/プリコ
・そえぶみ箋 ふじやま/古川紙工
カラーギミック/マックス

※ISOTは商談展につき、一般の方、18歳未満の入場はできません