マイクロソフトが開発したWindows 95。発売日の午前0時には、日本全国でカウントダウンイベントが開催されました。中にはパソコンを持っていないのにWindows 95だけ買ったというツワモノ(変わり者?)まで現われたのだとか。

そのWindows 95は、初期リリース版ではフロッピーディスク(FD)に収められており、インストール完了までには9枚のFDをドライブに出し入れしなければなりませんでした。


「Floppy Disk Coasters」は、懐かしいFDを利用して作ったコースター。かつてギークで、Windows 95のインストール時に何度もFDを出し入れしていたお父さんへの父の日ギフトにぴったり(?)な一品です。

FDを利用して作ったコースター 「Floppy Disk Coasters」  お父さん、いつもありがとう!
FDを利用して作ったコースター 「Floppy Disk Coasters」
お父さん、いつもありがとう!

「Floppy Disk Coasters」は、本物のFDをビニールラップして作られています。テーブルと接する面にはコルク材を貼付。コースターが滑るのを防いでくれます。

本物のFDを使っているところがポイントです
本物のFDを使っているところがポイントです

非常時(?)にはビニールを破り、FDドライブに挿入すれば記録媒体として利用することも!お父さんが用意すべきはFDドライブのみです。ちなみに、FDドライブは現在でも800~3,000円で販売されています。

カラーバリエーションは、レッド、ブラック、ホワイトの3色。米国の通販サイトEtsyで購入できます。価格は25ドルですが、日本への発送料が別途17ドル必要。ギフトラッピングが可能です。発注してから発送までは約5日。そこから自宅到着までにはさらにかなりの日数が必要となるので、父の日に間に合わせたい場合には、早めの発注をおススメします。

「ブラック」バージョン
「ブラック」バージョン

「ホワイト」バージョン
「ホワイト」バージョン

ところで、FDの記憶容量はわずか1.4MB。CDの記憶容量が700MBだったり、DVDが4.7GBだったり、Googleドライブの無料容量が15GBだったりする現在では、もはや誤差の範囲といっても良い程度の容量です。

でも、実は1.4MBあれば、全角70万文字も保存出来てしまうのです。

筆者は大学を卒業する時、「これから毎日の日記をこれにつけなさい」と、教授からFDを1枚プレゼントされました。FDを使えば、1日50字の日記を書いても、40年分の記録が保存できる。紙で同じことをやろうとしたら多くのノートが必要となるし、紙が酸化してノートが開けなくなることも考えられるが、FDであればそのような心配がない。テクノロジーの恩恵を身近に感じるために、FDに毎日の記録を付けなさいと言われたのです(数値については、記憶違いがあるかもしれません)。

当時は教授の話にいたく感激した覚えがあります。でもあれから20年ちょっとで、FDは世の中からはほぼ消えてしまいました。こんな未来は、教授にも予測できなかったようです。

そして、FDは現在、コースターとして新たな人生を歩んでいます。目指した将来と違っていたとしても、別の生き方で成功すればよい。教授からの贈り物は、今もそんなことを教えてくれているような……気もします。

ギフトラッピングもできます!
ギフトラッピングもできます!