気になっている異性の気持ち、なんとかして知りたいですよね。自分のことを好きなのか、それともなんとも思われていないのか。

スペインにあるグラナダ大学の研究グループは、人が恋しているかどうかは(ある程度であれば)科学的に計測可能であるという調査結果を発表しました。サーモグラフィーで体温を測れば、その人の気持ちはバレバレなのだそうです。


この調査は数週間以内に交際を開始したばかりの24歳から47歳までの男女60人を対象に実施されました。調査方法は、被験者に部屋に裸で座ってもらい、コンピューター画面に表示される画像を見せ、そのときの体温変化をサーモグラフィーによって記録するというもの。調査対象者の半数が交際中の恋人の画像を見せられ、残りの半数は家族や友だちの画像を見せられたそうです。

その結果、恋人の画像を見せられた被験者の体温は、頬、手、胸、口、そして生殖器の周辺で1度から2度上昇したのだとか。一方、家族や友だちなどの画像を見せられた被験者の体温に変化は見られなかったそうです。

画像上:通常時の体温  画像下:恋人の画像を見たときの体温  明らかに、体温が上昇しているのがわかります
画像上:通常時の体温
画像下:恋人の画像を見たときの体温
明らかに、体温が上昇しているのがわかります

この調査、手軽に再現できないのが欠点。気になる相手に裸で座ってもらい、サーモグラフィーで計測するという状況は、なかなかに作れないですよね。でも、頬や手、そして口などの色の変化を見ることならできそう。そしてそれだけでも、かなりの確率で相手の気持ちは推し量れるみたいですよ。

男性にも女性にも、口説き上手っていますよね。彼ら・彼女らに言わせると、口説く前から落ちるかどうか、だいたい分かるのだとか。もしかして、そのような人たちは、生まれつき相手の体温の変化に敏感なのかもしれません。

人の“心や行動”と“体温”は、密接な関係があるのだとか。例えば、多くの人はウソをついたとき、鼻先の温度が変化するのだそう。この現象は「ピノキオエフェクト」と呼ばれており、グラナダ大学の研究グループはこのピノキオエフェクトの研究にも、サーモグラフィーを活用しているそうです。

ウソをつくと鼻が伸びる…のではなくて、温度が変化する。これも見極められるようになると、便利かもしれませんね。例えば、彼や彼女の浮気も、鼻を見るだけで見破れるようになるかもしれません。

最近、すっかり影が薄くなってしまった「Googleグラス」。でも、あれに、彼・彼女が自分のことを好きかどうか教えてくれる機能を取り付ければ、一気に流行するのではないでしょうか?浮気を見破る機能を取り付ければ、さらに売れるかも?困る人もたくさんでてくるでしょうが、相手の顔を見るだけで「この人からの好感度:XX%」なんて数字がでてくるアプリが付けば、一度は試してみたい気がします。

サーモグラフィー内蔵Googleグラス  彼の浮気がまるわかり?
サーモグラフィー内蔵Googleグラス
彼の浮気がまるわかり?