(水性だけに)
◆既に大人気!?
筆者も店頭で見かけていたものの、普段水性ボールペンを使わないので見送っていた。ところが年明けに再度チェックしたところ、いくつか欠品が出ていた。
その人気ぶりに持ち前のミーハー心が刺激され、今度こそ購入。2016年初の文具レビューとしたい。
◆力がいらない!まさに“空気のような”書き心地
今回購入したのは0.5mmのブルーと0.7mmのブラック。価格は1本200円(税別)。
ユニボール エアの“エア”は、文字通り“空気のように軽い書き心地”を表しているそう。新開発チップを搭載しており、筆圧に合わせてペン先の内部が上下に動き、インクの流量をコントロールするのだとか。
早速試してみると、ペン先が紙に触れた瞬間インクがスッと気持ちよく紙に乗る。触れるだけでインクが出るというとサインペンのようだが、筆記すると先端のボールが動いているのが分かり、紙にも引っかからず驚くほど滑らかな書心地だ。
また、ペン先を360度どの方向に傾けてもかすれることなくインクが出続ける。今回コピー用紙の裏で試してみたが、インクがすぐに乾くので左利きの筆者でもこすらず済んだ。
◆描線の太さが変わる?
ユニボール エアのもう1つの特徴は、書き方や筆圧によって描線が変わること。ペンを立てるか弱い筆圧で書くと細くなり、寝かせたり強い筆圧で書いたりすると太くなる。
0.7mmの描線幅は0.4mm~0.6mm
三菱鉛筆のサイトではカリグラフィー風の例も紹介されているが、常に一定の角度と筆圧で書くことしかできない(というかそもそも字が上手くない)筆者には難しかった。
なお、同社を代表する油性ボールペン「JETSTREAM」の0.5mmと比べても分かるように、緻密な描画にはあまり向いていない。さらに0.7mmの黒はゆっくり書くとインクがたまりやすいので、ノートや手帳の裏移りには気を付けよう。
◆使い込むのが楽しみに
書いていて手が全然疲れないため、メモを取ったり、手紙やメッセージを書いたりするのにはピッタリなユニボール エア。思い通りの描線を出すのには少々慣れが必要だが、同社によると「使い込むほど書き手に合ったペンになる」という。しばらくは水性ボールペンの味わい深い筆跡を楽しんでみたい。