米国サンフランシスコ在住のSimone Giertzさんは、そんな怠け者たちの願いをかなえる自動ハミガキロボット「Toothbrush machine」を製作しました。instructablesでその製作方法が公開されています。
「Toothbrush machine」は、Giertzさんがキッズショー向けに製作したハミガキロボット。電子工作などで良く使われるワンボードマイコン「Arduino UNO」やロボティックアームの「MeArm」などを組み合わせて作った本格的(?)な装置です。
「Toothbrush machine」で歯を磨くには、まず、歯ブラシに歯磨き粉をつけます。続いてヘルメットをかぶり、スイッチをオン。すると、ヘルメット上に折り畳まれていた歯ブラシ付きのアームが口元に移動し、左右に激しく10回歯ブラシを動かして、歯を磨くという仕組みです。
左右に激しく10回動きます
お口すっきり?
「Toothbrush machine」はまだパイロット版段階。前歯を横にブラッシングすることしかできません。ハミガキ効果がほとんどないことはGiertzさん本人も認めており、現時点ではまだ「ポンコツロボット」でしかありません。
実はGiertzさん、役に立たないロボットの映像を集めたRedditの「Shitty robots(ポンコツロボット)」の大ファン。「Toothbrush machine」は、その仲間入りができると考え、Redditに映像を投稿しました。投稿は高い人気を獲得し、作り方を教えて欲しいというリクエストがGiertzさんのもとに殺到。このため、今回製作方法がinstructablesで公開されたのです。
参考動画:「Shitty robots(ポンコツロボット)」
ロボット君たちが奮闘する姿を楽しめます
instructalblesに掲載された指示に従えば、誰でも「Toothbrush machine」を製作できます。製作には先に述べた「Arduino UNO」や「MeArm」などの他、ヘルメットと歯ブラシが必要。Giertzさんによれば、すべてのパーツの購入には140ドル程度かかるのだとか。中でもヘルメットが高価なのだそうです。
ハミガキ効率の低い「Toothbrush machine」に140ドルもの費用を掛けるのには、抵抗のある人もいることでしょう。でも、たとえば顔のどこかがかゆい時などには、「自動顔かきマシン」としても利用できるのだとか。140ドル払って顔をかく。これぞ、富豪ですよね?
さてこの「Toothbrush machine」。子どもの夏休みの自由研究にぴったりではないでしょうか。違いのわかる先生であれば、「Arduino UNO」を使っているというだけで、それなりの評価をしてくれるかもしれません。
「Shitty Toothbrush Machine(ポンコツハミガキマシン)」