自動演奏楽器とは、1900年代初期に全盛を迎えた楽器。紙に穴が開けられた「ミュージックロール」や、円形の厚紙に穴が開けられた「紙製ディスク」に保存された情報をもとに、様々な楽器を自動演奏する。初期の自動演奏楽器はオルガンの演奏などに限られていたが、次第に複数の楽器を扱えるようになり、演奏される曲も複雑化し、演奏時間も延びていった。

米国の通販サイト Hammacher Schlemmer は、現代版の自動演奏楽器「Hootenanny」を販売している。これを部屋に設置すれば、ホームパーティーなどで1900年代の雰囲気を楽しむことができる。


「Hootenanny」は、17の楽器が組み込まれた自動演奏楽器。ハンドクラフトのオークキャビネットに、すべての楽器が美しくディスプレイされ、演奏だけでなく、その動きも楽しめる。

17の楽器が組み込まれた自動演奏楽器「Hootenanny」
17の楽器が組み込まれた自動演奏楽器「Hootenanny」

「Hootenanny」は、1万3,000曲のデジタルミュージックを保存できる。保存された楽曲は、15インチのタッチスクリーンで選択可能だ。

「Hootenanny」のリズムセクションを担当するのはベースとスネアドラム。これを12のパーカッションが補完する。パーカッションには、ボンゴ、アゴゴ、ウッドブロック、タンバリン、マラカス、カウベル、それに複数種類のシンバルが含まれる。

メロディーとハーモニーを担当するのは、ギターとバンジョー。このような構成のため、得意とする曲のジャンルは、ビッグバンド、ロック、ブルース、ジャズ、ブルーグラスなどだ。

サイズは高さ2メートル x 幅1.2メートル x 奥行き0.64メートルで、重さは125キロ。価格は5万4,000ドル(約588万円)。日本への送付の可否や、送付可能な場合の送料については、Hammacher Schlemmer に問い合わせて欲しいとのこと。