先日関西を直撃した台風21号、そして6日に発生した北海道の地震…連日の災害を受けてSNS上では様々な災害時のライフハックが飛び交っていますが、中でも気になったのはツナ缶のオイルを利用して火を灯し、停電時の光源にする「ツナ缶ランプ」。筆者も千歳の親戚から「地震よりも停電で苦労している」という話を聞いていたためいざという時に備えて挑戦してみました。
ツナ缶ランプとは?
過去に警視庁のTwitterで投稿されたこともあるツナ缶ランプ。ネット上では「缶の中央に穴を開けて綿のヒモなどの芯をさす」「フタを少し開けてティッシュのこよりを入れる」などの方法が参照できます。【身近なモノ活用術】ツナ缶の油を利用したランプです。缶に穴を開け、芯を差し込みます。芯には綿のひも等が良いそうですが、コーヒーのフィルタをこよりにして作ってみました。2時間位もちます。もちろん中身も食べました(油が減ってヘルシーかも) pic.twitter.com/cqqeOFN7f0
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) 2013年11月28日
筆者宅には缶に穴を開けられそうな道具がなかったため、フタを少しだけ開け、芯にティッシュを使う方法で挑戦。こよりの先端まで十分オイルが浸透(5~10分くらい)したところでライターで着火してみると、“ポッ”と火がつきました!
炎はそれほど大きくなく、バースデーケーキのろうそく程度。しばらく観察していると、残念ながら5分ほどで「ジジ…」と消えてしまいました。1~2時間燃焼させるには「こよりを長めに」「芯が缶に当たらないようにする」といったコツが必要なようで、気になる方は平常時に一度試しておくことをおすすめします。ちなみにツナの味に変化はなく、おいしくいただけました。
火は怖い
覚えておくと便利なツナ缶ランプですが、いざという時にうろ覚えの知識でやると筆者のようにうまくいかない可能性も…。また、暗い室内でもやってみて感じたのは便利さより裸火の怖さ。「今地震が来たら」と思うと片時も目が離せず、緊張感が増してしまいました。
実際にやってみた筆者なりの教訓としては、緊急時に使えるライトやランタンを用意しておくことがいかに重要かということ。小さなライトでもスーパーのビニール袋をかぶせたり、水の入ったペットボトルに当てたりするだけで周囲を広く照らすことができます。この週末は今一度、防災対策を見直してみませんか?