尾西食品「にぎらずにできる携帯おにぎり」
なんとなく選んでいませんか?

9月1日は「防災の日」。えんウチでは防災の日に向けて、今年もグッズや防災に関するトピックをご紹介していきます。

この時期スーパーや雑貨店では防災非常食コーナーが目立ちますが、その中で主流なのが「アルファ米」と「フリーズドライ米」。どちらもお湯や水を注いで食べるお米ですが、どんな違いがあるのでしょうか?実際に食べて比較してみました。

尾西食品「にぎらずにできる携帯おにぎり」
非常食といえばやっぱりお米

今回用意したのはアルファ米の老舗メーカー・尾西食品の「にぎらずにできる携帯おにぎり」とお茶づけでおなじみ永谷園の「フリーズドライご飯」。いずれも常温で5年程度の長期保存が可能です。

尾西食品「にぎらずにできる携帯おにぎり」
尾西食品「にぎらずにできる携帯おにぎり」各216円

永谷園「フリーズドライご飯」
永谷園「フリーズドライご飯」500円前後

永谷園「フリーズドライご飯」
どちらも長期保存に対応

昨年発売された「にぎらずにできる携帯おにぎり」は、お湯または水を注いで作るおにぎり。特殊な形状のパッケージにより、“手を汚さず三角形のおにぎり”ができるというおもしろい商品です。

尾西食品「にぎらずにできる携帯おにぎり」
中にはカリカリのお米が

尾西食品「にぎらずにできる携帯おにぎり」
脱酸素剤を取り出して

尾西食品「にぎらずにできる携帯おにぎり」
お湯(または水)を注いで待つだけ

お湯の調理時間は15分、水は60分。両方試してみたところ、米粒同士がしっかりくっついたおにぎりが完成しました。ふっくらもちもちの食感でお米の甘みも感じられ、普通においしい!

尾西食品「にぎらずにできる携帯おにぎり」
何もしなくても三角形に

尾西食品「にぎらずにできる携帯おにぎり」
「さっき握った」って言われても信じるレベル

尾西食品「にぎらずにできる携帯おにぎり」
水で作っても同様

永谷園のフリーズドライご飯も、パッケージに直接お湯または水を注いで作ります。こちらはお湯で3分、水でも5分ととにかくスピーディーなのが特徴。屋外や避難場所でも食べやすいよう、スプーンも付属しています。

永谷園「フリーズドライご飯」
袋の中にスプーン付き

永谷園「フリーズドライご飯」
脱酸素剤を取り出して

永谷園「フリーズドライご飯」
お湯(または水)を注ぎます

水加減によって“普通”と“やわらかめ”の食感に仕上げることが可能ですが、普通で作ってもおかゆやリゾットに近いやわらかさでした。カレーや肉エキスの風味はしっかり感じるものの味付けはやや控えめ。誰でも食べやすいやさしい味わいです。

永谷園「フリーズドライご飯」
カレーリゾットのようなイメージ

一方水で作った白米は、お米のぽそぽそとした食感が際立ち、味付けなしで食べるにはちょっと厳しい印象…。おまけで付いていたお茶づけと水を足すことでなんとか食べ進めることができました。

永谷園「フリーズドライご飯」
やわらかいけれど舌触りが微妙

永谷園「フリーズドライご飯」
お茶づけやカレーライスと一緒に食べると良いかも

味かスピードか

アルファ米は、お米を炊き上げた後、水分を抜いて乾燥させることで炊いた時の状態(アルファ化デンプン)を維持する製法。一方フリーズドライは炊いたご飯を凍らせて乾燥することで、内部の水分がすきまになり、水分の吸収スピードが早まるという特徴があります。

普段のご飯に近いもちもちとした食感を求めるなら断然アルファ米。心細い非常時に、いつもと同じ味が食べられる安心感も得られます。しかし、災害時には食べるまで15分~1時間も待てる状況にあるとは限りません。そんな時、フリーズドライ米なら調理時間が短いだけでなくそのままでも食べられるというメリットがあります。

永谷園「フリーズドライご飯」
フリーズドライご飯はそのままでも食べられます

それぞれ特徴が異なる2種類の長期保存ご飯。個人的には、持ち出し用リュックや家庭用の備蓄品など状況によって使い分けるのが得策だと感じました。なお併せて飲料水の備えも忘れずに!※価格は税込、購入時のもの