一度その味を知ってしまうと、できれば毎日でも食べたい土鍋ごはん。筆者もこれまで幾度となく炊飯土鍋の魅力をお伝えしてきましたが、やはりずっと火加減を見守らないといけないのが難点でした…。


そんな土鍋ご飯をボタン1つで実現。家電メーカー・シロカと伊賀焼窯元・長谷園がコラボした夢のような電気炊飯器「かまどさん電気」が本日（3月9日）より販売開始されます。米好きにとって今年最注目の炊飯器をひと足先に使わせて頂きました！



この商品は累計80万台売り上げた炊飯用土鍋「かまどさん」を使用した電気炊飯器。といっても「炊飯器の釜を土鍋と同じ素材で作った」というレベルではなく、「土鍋をそのまま本体に入れる」というありそうでなかった構造が特徴です。




土鍋に研いだお米と水を入れて、あとはボタンを押すだけ。やわらかさやおこげも指定でき、炊いている間はもちろんそばにいる必要はありません。




途中、シューッと激しい音とともに蒸気が立ち上り、最後は静かに蒸らし。まさに“はじめちょろちょろ、なかぱっぱ”を体感できます。家庭用の1500W電源でガス火と同じ火力を再現するなんて、相当な企業努力があったのではと頭が下がるばかり。


と感慨にふけっていると1時間程で「ゆめぴりか」2合が炊き上がり。フタを開けた瞬間、つやつや輝く米粒に胸が高鳴ります。「早くよそって」と言わんばかりにしっかりと粒が立ち、底にはちゃんとおこげもできていました。



ご飯の味はもちろんですが、個人的に一番の感動ポイントは米粒の食感。ふっくらとした1粒1粒が主張しつつも、かみ砕くと喉ごしよく通り過ぎていきます。カリカリ香ばしいおこげとのギャップも楽しく、食卓の主役が完全にご飯になりました。おかず全然いらない。


味は本当に文句なしですが、重い土鍋のお手入れや設置場所など家庭環境によっては不都合な点ももちろんあります。それでも、長谷園の七代目当主が「私の人生の集大成」と自負する「かまどさん電気」はいつか手に入れたい炊飯器。土鍋を含む本体サイズは約W30×D30×H26.1cm、重さ約7.6kg、価格は7万9,800円（税別）。長谷園公式通販や「アンジェ web shop」で購入可能です。