コーヒーと「一六ロール」
初代“コーヒー和菓子”に選ばれたのは!?

本日6月16日は「和菓子の日」。季節の行事やお土産などで一年中食べる機会がありますが、みなさん飲み物には何を選んでいますか?

一般的には緑茶や抹茶を合わせるイメージですが、筆者は以前お茶がなかった時にコーヒーを試して以来ずっとコーヒー派。中でも水ようかんやどら焼きといったあんこ系には本当に良く合うのです。


そんな“和菓子×コーヒー”の魅力をもっとたくさんの人に広めたいと、今年初めて「珈琲loves(※)和菓子アワード2016」が開催されました。

どうしてコーヒーが合うの?


珈琲loves和菓子アワードは、全国の地方新聞社が選んだ“コーヒーに合う和菓子”からグランプリを決めるコンテスト。この記念すべき瞬間を見逃すまいと筆者も表彰式に参加してきました。

ところで、そもそもなぜ和菓子にコーヒーが合うのでしょう?全国和菓子協会の藪氏によると、「和菓子の原料は農産物加工品を主としているため脂肪が少なく口どけがよいのが特徴。またコーヒーの香りを邪魔しないので、双方とも楽しめて相性が良い」とのこと。何となく合わせていましたが、言われてみると納得です。

全国和菓子協会 専務理事の藪氏
「相性の良さはずっと知っていた」と話す全国和菓子協会 専務理事の藪氏

グランプリは愛媛の銘菓!


各都道府県を代表する47品のうち、特別賞の「オレンジページ賞」に選ばれたのは神奈川県の「鳩サブレー」。鎌倉土産としてもおなじみのお菓子ですが、実は明治から同じ味を守り続けている立派な和菓子なんです。

豊島屋の鳩サブレー
オレンジページのモニター会員が食べ比べて選んだ「オレンジページ賞」

ザクッという硬めの食感とたっぷりつまったバターの香りが、コーヒーに包まれてやさしく溶けていく…大きな鳩さんがあっという間に無くなってしまうほどすばらしい相性です。

豊島屋の鳩サブレー
久々に食べたけどやっぱり他にない味!

そして、栄えあるグランプリに選ばれたのは愛媛県の「一六タルト」。4万を超えるWeb投票数のうち、実に1万票以上を集めたそうです!

一六本舗の「一六タルト」
江戸時代から愛され続ける「一六タルト」

こちらはきめ細やかなスポンジでふんわり“ゆず”が香るこしあんを巻いたシンプルな和菓子。こしあんの「の」の字模様が印象に残っているという人も多いのでは?

一六本舗の「一六タルト」
食べやすいようスライスされているのも特徴

なめらかなこしあんと爽やかなゆずの香りが口いっぱいに広がりますが、後口はしっかりコーヒーの余韻が残ります。そこで再び繊細な味を求めてもうひと口ほおばってしまうという、文句なしの関係です。

なお会場で提供されたのはイベントを主催するAGFの「煎(せん)」というコーヒー。こちらは“日本人の味覚”に合わせて作られたそうで、苦味の少ないまろやかな口当たりと後味の良さが和菓子ともよく合っていました。ちなみにAGFの公式サイトにはエントリー菓子の一覧も掲載されているので、和菓子好きは必見です。

和菓子の繊細な味わいとコーヒーのアロマは想像以上に癒されること間違いなし。せっかくの和菓子の日、皆さんも身近な和菓子で試してみてはいかがでしょう?

豊島屋の鳩サブレーとお姉さんたち
おいしいですよ!

※「loves」の正式表記はハートマークです