「101Hero」は、世界一安くて操作が簡単な小型3Dプリンター。出来合いの3Dデータを出力して楽しみたい人向けの「コンシューマーバージョン(CV)」と、自分で3Dデータを作成したい人向けの「デザイナー&開発者バージョン(DV)」の2種類が用意されている。
「CV」は、3Dプリンター初心者にぴったりの製品。Webサイトからダウンロードした3Dデータの出力に特化している。利用は3ステップ。電源を入れて3Dデータの保存されたSDカードを「101Hero」に挿入し、ボタンを押すだけ。あとは“作品(?)”が出力される様子を眺めて楽しめる。
「DV」は自分でオリジナル3Dデータを作成し、これまで世の中に存在しなかったものを創造した人向け。データの生成には、Slic3rやCuraなどのPC用ソフトウェアを使用できる。PCと「DV」版「101Hero」はUSBケーブルで接続可能。直接出力が可能になっている。
「CV」「DV」いずれのバージョンであっても、「101Hero」を使って作成するのに向いているのは、おもちゃやちょっとしたアクセサリー、そしてスマートフォンケースなどの雑貨類だ。
出力するフィラメントは市販されている1.75ミリのPLA、HIPS、ABS製に対応。本体だけでなく、消耗品も比較的安価でかつ簡単に入手できるよう配慮されている。
入手しやすい
サイズは高さ32.7x幅25.3x奥行き21.9センチで、重さは1.8キロ。コンパクトなので狭い部屋でも設置可能だ。
開発元の101Heroは現在、「101Hero」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。すでにアーリーバード版(「CV」が49ドルで「DV」が54ドル)はソールドアウトになっている。本稿執筆時点では、「CV」が74ドルで、「DV」が79ドルで入手可能だ。出荷は2016年10月となっている。