ナビスコのロングセラークラッカー「リッツ」。筆者の大好物で、何もつけずに1箱余裕で食べきれる。
今“何もつけずに”と書いたが、リッツの食べ方といえば様々な具材をのせオードブルとして楽しむ「リッツパーティー」が有名だろう。宅飲みくらいしか縁がない筆者にとっては憧れでもあり、また普段買わないような食材をちょっとずつ使うので、何だか不経済なイメージだ。あんまり味のしないチーズとか、上にちょこんとのせる葉っぱみたいなやつとか…。
圧倒的オシャレ
ヤリイカのバターソテーを作るなら、もうそのまま食べたい
そこで、筆者のような庶民でも気軽にできるリッツパーティーを考えてみた。用意するのは安くておいしい、そう、駄菓子だ。
子どもの頃好きだった駄菓子を買ってきて(テンションが上がってちょっと買い過ぎた)、自由にリッツへのせていく。色彩豊かな駄菓子が、リッツという黄金色の台座を宝石のごとく彩る。頭の中で味の化学反応をイメージしながら、どうすればオシャレに見えるかも考える。途中でつまみ食いもできる。…これ、想像以上に楽しいぞ。
乾きものが多い中、大活躍したのがヨーグル。クリームのようにリッツと具材をつなぎ、爽やかな酸味はリッツとの相性も良い。勝手に今回のMVD(最優秀駄菓子)としたい。
◆オススメアレンジ ベスト3
さて、駄菓子リッツについては恐らく初心者がほとんどだと思うので、筆者が試した中でオススメの組み合わせを紹介する。
3位 うまい棒(チーズ)×うまい棒(サラミ)
見た目のオシャレさにはやや欠けるが、一気に口に放り込むと脳内にチーズとサラミののったオードブルがプロジェクションマッピングされる。やおきんさんの味の再現度、半端ない。なお口の中の水分が一気になくなるので、ビールなどで潤そう。
2位 ヤングドーナツ×ヨーグル
そのまま食べても十分おいしいヤングドーナツに、“サクサク”という食感とさわやかなヨーグルが加わって新感覚のスイーツに。3時のティータイムに出せば、ママ友も(色んな意味で)ビックリすること間違いなし。
1位 ねるねるねるね
意外や意外(?)、数々のレジェンド駄菓子を押しのけて1位に輝いたのは、ある程度の世代ならCMもおなじみ“ねっておいしい!ねるねるね~るね♪”だ。
今回はぶどう味を使ったが、練る段階のワクワク感、見た目のファンシーさ、そして甘酸っぱいクリーム風の何かとリッツとの相性という3点で非常にバランスがとれていた。
そのほか、たらたらしてんじゃね~よ×ベビーチーズ×海苔、わたパチ、焼いも羊かんなども健闘していた。一方、残念ながら梅ジャムはイマイチだったので参考にされたい。やっぱりあの薄いせんべいがベストパートナーだ。
◆皆で作るのがオススメ
オードブルというと、パーティーに来たら既にテーブルに並んでいて、皆がつまんでいる間に奥さまが急いでメイン料理を仕上げるイメージ。だが駄菓子リッツは、缶ビール片手に皆でわいわい作ったほうが断然楽しい。材料費が激安なのも何より嬉しいポイントだ。
そして、やはり称えるべきはどんな変化球(食材)もストライクゾーンで受け止めてくれるリッツの懐の深さだろう。これからも肩ひじ張らないリッツパーティーを追求していきたい。