「なまえのないえのぐ」がコクヨから10月中旬に数量限定(3,000個)で販売開始される。三原色を混ぜ合わせることで自分だけの色が作れることを子どもたちに伝え、創造性を引き出す文房具。

「なまえのないえのぐ」販売開始
「なまえのないえのぐ」販売開始

「なまえのないえのぐ」は、チューブに色の名前ではなく、三原色のどれが含まれているかが描かれた絵の具。「シアン」「マゼンタ」「イエロー」の三原色の組み合わせでさまざまな色になることをチューブが表現している。色に付けられた名前を鵜呑みにするのではなく、三原色を混ぜ合わせることで自分だけの色が創造できることを子どもたちに理解してもらうのが狙いだ。


チューブには色の名前ではなく、三原色のどれが含まれているかが描かれている
チューブには色の名前ではなく、三原色のどれが含まれているかが描かれている

色の名前をなくすことで、例えば「葉っぱは緑」「肌は肌色」といった固定概念を取り払い、色を混ぜたり、薄めたりして自分で色を生み出す創造力を引き出せる。これを実現するため、色を混ぜ合わせたときに濁りが少ない透明水彩絵の具が採用された。

色を混ぜたときに濁りが少ない透明水彩絵の具を採用
色を混ぜたときに濁りが少ない透明水彩絵の具を採用

イエローとマゼンタで「赤」、シアンとイエローで「緑」、マゼンタとシアンで「青」、  そしてマゼンタとイエローとシアンで「黒」に
イエローとマゼンタで「赤」、シアンとイエローで「緑」、マゼンタとシアンで「青」、
そしてマゼンタとイエローとシアンで「黒」に

「なまえのないえのぐ」は、コクヨが主催するプロダクトデザインコンペティション「KOKUYO DESIGN AWARD 2012」でグランプリを獲得した作品。受賞当時、作者である今井祐介さん、茂木彩海さんはこの作品に対し、次のコメントを寄せていた。

「『水色』という色がある。でも蛇口から出てくる水は、そんな色じゃない。『肌色』という色がある。でも、恥ずかしがってるあの子のほっぺはもっと赤い。幼いころに感じていたそんな違和感から、このえのぐを考えました。混ぜたり、薄めたりして色を自分で生み出す。その楽しさに、子供はもちろん、大人も夢中になってくれるはずです。」

「KOKUYO DESIGN AWARD 2012」に出品された「なまえのないえのぐ」  当時は25色だった
「KOKUYO DESIGN AWARD 2012」に出品された「なまえのないえのぐ」
当時は25色だった

パッケージに含まれるのは、「マゼンタ」「イエロー」「シアン」「マゼンタ+シアン」「イエロー+マゼンタ」「シアン+イエロー」「マゼンタ+シアン(配合/1:4)」「イエロー+マゼンタ(配合/4:1)」「シアン+イエロー(配合/1:4)」「マゼンタ+イエロー+シアン」の10本。メーカー希望小売価格は1,944(消費税込み)。なお、商品は在庫がなくなり次第、販売終了となる。