誰もが一度は使ったことがあるだろう文具“貼ってはがせるメモ(以下、ふせんと呼びます)”。
かなり忘れっぽい筆者はスマートフォンに貼るほど愛用していますが、メーカーによってはがれやすかったり、文字が書きにくかったりしませんか?そもそも、なんで何度も貼り直しできるのでしょう?
気になった筆者、ふせんの代名詞「ポスト・イット」ノートを販売するスリーエムジャパンの「ざ・3Mセミナー」に参加し、その秘密に迫ってきました。特別ゲストとして、あの“文具王”こと高畑正幸氏も登場します!
■有名過ぎる逸話?失敗から生まれたポスト・イットノート
ポスト・イットノートは、3Mで強力な接着剤を開発していたスペンサー・シルバー氏が、“よくつくけれど、簡単に剥がれてしまう”失敗作を作ったことから生まれました。1981年に世界販売が始まり、日本でも1983年に販売開始。現在、日本国内でなんと500種を超えるポスト・イット製品が展開されているそうです。
キミ、私(筆者)とほぼ同い年なのね…
■なんでくっつきすぎないの?
同社によると、製品に使われている接着剤は“球状”になっているそう。そこで球状ののりと平面ののりのモデルで接着力の違いを実験してみると、球状ののりには適度な粘着力とはがしやすさがあることが分かりました。それにしても、小さな紙の上でこんなことができるなんて!
どちらの板もスプレーのりを万遍なく吹きつけてあります
■そこまでやる!?文具王がポスト・イットの“スゴイトコロ”を徹底解説
続いて今回のセミナーの特別ゲスト、“文具王”こと高畑正幸氏が登場。文具好きかつTVチャンピオン世代の筆者、生けるレジェンドを目の前にして興奮が隠せません。
さて、3Mのイベントとはいえ、文具への妥協は一切許さない高畑氏。この日は6社のふせんを様々な角度から検証し、解説してくださいました。
…って自宅にこんな設備があるの!?
ムラなく染まっているものは、どこに書いても書き心地がいいそう
同氏によると、「粘着力」「書き心地」「のり残り」の3点で検証した結果ポスト・イットノートはいずれも非常に高いレベルに達していたそう。メーカーもドキドキしそうな検証ぶりに、3Mとは無関係の筆者も何だかホッとしてしまいました(ちなみにFが3Mです)。
なお高畑氏がよく使うポスト・イット製品は、ペンケースに入るスマートタイプやインデックスタイプだとか。
また、ふせんを楽しむ裏ワザ(?)として飛行機も飛ばしてくれました!
着ているのはおもしろTシャツではなく、3Mのキャラクターとのこと
注:基本的にふせんはふせんとして使いましょう