日本の便器は世界一。便座を温めたり、お尻を洗ってくれたりと様々な機能を提供してくれる。だが光る便座は、日本では目にしない。

米国在住の Dave Reynolds さんは、夜光る便座「Night Glow」を開発した。これを設置すれば、夜間のバスルームでの怪我を防げるという。


夜光便座「Night Glow」
夜光便座「Night Glow」

Reynolds さんはある夜、バスルームで便器から落ちて怪我をした。引っ越したばかりの部屋でライトのスイッチがある場所がわからず、暗い中で用を足そうとしたのが原因だったという。翌日、この話を家族に伝えたところ、家族は皆、Reynolds さんを笑ったそうだ。

Reynolds さんはこんな哀しい思いは自分だけでたくさんだと考え、「Night Glow」の開発を思い立った。

「Night Glow」は昼の間に、自然光などから蓄光し、夜光る便座。一定時間以上蓄光すれば、最大で約8時間発光するという。これにより、夜間であってもバスルーム内が明るく保たれるので、ライトの電源スイッチを探すのが容易になる。節電を心がけている人であれば、ライトは付けず「Night Glow」の光だけで用を足すことも可能だ。

「Night Glow」は蓄光し、夜光る便座
「Night Glow」は蓄光し、夜光る便座

最大で約8時間発光する
最大で約8時間発光する

日本ではバスルームは比較的狭く、またライトの電源スイッチもわかりやすい場所に設置されていることがほとんど。このため、怪我防止という観点からみれば、「Night Glow」の必要性は高くない。だが Reynolds さんは、「Night Glow」は視力の衰えたお年寄りや、夜一人でトイレに行くのを怖いと感じている子どもの助けにもなると述べている。

米国のバスルームの例  日本よりも広めだ
米国のバスルームの例
日本よりも広めだ

「Night Glow」に対しては世界中から注文がきており、その中には日本からのオーダーも含まれているという。Reynolds さんはその理由について次のように述べている。

「どこに住んでいようと、どんな言葉を話していようと、関係ない。人は皆、同じように歩き、同じように夜にトイレに行くからだ」

「Night Glow」を開発した Dave Reynolds さん  ちょっと、怖い  今夜はトイレに行けないかも?
「Night Glow」を開発した Dave Reynolds さん
ちょっと、怖い
今夜はトイレに行けないかも?